エンタテインメント事業

RICHARD SINCLAIR

RICHARD SINCLAIR

リチャード・スティーヴン・シンクレアは1948年にカンタベリーで生まれたいわゆるカンタベリー・シーンの最重要人物の一人だ。ヒューとブライアン・ホッパー兄弟、ロバート・ワイアット、ケヴィン・エアーズ、そしてリチャード・シンクレアが1964年に結成したワイルド・フラワーズを母体としてソフト・マシーン、キャラヴァンが結成され、その後の多くのカンタベリー系バンドへと派生していった。キャラヴァンのオリジナル・メンバーとして4枚のアルバムを制作したリチャード・シンクレアだったが、『Waterloo Lily〈ウォータールー・リリー〉』(1972)のリリース後に脱退してハットフィールド・アンド・ザ・ノースを結成、2枚のアルバムをリリースしたがバンドは解散。1977年にキャメルからバンドへの加入を要請され、『Rain Dances〈雨のシルエット〉』(1977)、『Breathless〈ブレスレス―百億のよると千億の夢〉』(1978)をリリース、また『A Live Record〈ライヴ・ファンタジア〉』(1978)には彼を含めた編成でのライヴ演奏が収録された。その後沈黙を守ったが1981年にはゴーウェン、ミラー、シンクレア、トムキンスの『Before A Word Is Said〈ビフォー・ア・ワード・イズ・セッド〉』、翌年にはナショナル・ヘルスの 『D.S. Al Coda〈D.S.アル・コーダ〉』、そして再結成したキャラヴァンの『Back To Front〈バック・トゥ・フロント〉』をリリースし、またフィル・ミラーが新たに結成したイン・カフーツに参加した。1990年には再び活動を活発化させ、ハットフィールドやキャラヴァンの一度限りの再結成の他、自身のプロジェクトであるゴーイング・ゴーイングをヒュー・ホッパー、マーク・ヒューインズ、アンディー・ウォード、ヴィンス・クラークという編成で短期間ながら始動させた。IACではその流れで制作された『Richard Sinclair's Caravan Of Dreams〈キャラヴァン・オブ・ドリームス〉』(1992)、『An Evening Of Magic〈アン・イヴニング・オブ・マジック~ライヴ1993〉』(1993)、『R.S.V.P』(1994)をリリースしている。