エンタテインメント事業

MICK KARN

MICK KARN

1958年にキプロスのニコシアで生を受けたミック・カーン(本名:アンソニー・ミカエリデス)は3歳の頃に両親と共にロンドンに移り住み、子供の頃にハーモニカ、ヴァイオリンの演奏を習得し、また学校のオーケストラではバス―ンを演奏していたが、それが盗難にあうと楽器をベースに持ち替え、学校の友達だったデイヴィッド・シルヴィアンとその弟のスティーヴ・ジャンセンとバンドを組み、リチャード・バルビエリを加えて74年にバンドを結成。77年にジャパンとしてレコード・デビューして世界にその名を知られるところとなった。しかしバンドの成功と共にレコード・レーベルやメンバー間の軋轢が表面化し、バンドは1982年に解散。しかしミック・カーンは並行してソロ・アルバムの制作に取り組み、『Titles〈タイトルズ〉』(1982)をリリースし、また元バウハウスのピーター・マーフィーとのユニットであるダリズ・カーでアルバム『The Waking Hour〈ウェイキング・アワー〉』(1984年) をリリースするなど幅広い活動に加え、フレットレス・ベースの腕前を買われてノー・マンやケイト・ブッシュ、ゲイリー・ニューマン等のアルバムに参加した。ソロ作も『Dreams Of Reason Produce Monsters〈ドリームズ・オブ・リーズン・プロデュース・モンスターズ〉』(1987)、『Bestial Cluster〈ベスチャル・クラスター〉』(1993)、『The Tooth Mother〈トゥース・マザー〉』(1995年) など10枚のアルバムをリリースし、またデヴィッド・トーンとテリー・ボジオとのユニットで『Polytown〈ポリタウン〉』(1994)をはじめとした多数のコラボレーション作品を残している。また彫刻家、画家としても個展を開くなど広く活動したが2010年に癌のため世を去った。その後ピーター・マーフィーがダリズ・カーとして生前録音していた曲をEP『InGladAloneness〈イン・グラッド・アローンネス〉』として2012年にリリースした。