エンタテインメント事業

LE ORME

LE ORME

1966年にヴェネツィアでアルド・タリアピエトラ(ボーカル、ギター)、マリノ・レベスキーニ(ドラム)、ニーノ・スメラルディ(リード・ギター)、クラウディオ・ガリエッティ(ベース)によって結成されたレ・オルメはPFMと並んでイタリアでは数少ない国際的成功を収めたバンドだ。『Ad Gloriam〈アド・グローリアム〉』(1969)のレコーディング前にマリノ・レベスキーニが兵役のため脱退し、現在のバンドの中心人物であるミキ・デイ・ロッシが加入、またトニー・パリューカ(キーボード)が加入。デビュー・アルバムのリリース後、ニーノ・スメラルディも兵役のため、そしてクラウディオ・ガリエッティも脱退し、アルド・タリアピエトラ、トニー・パリューカ、ミキ・デイ・ロッシというトリオ編成となる。2枚目のアルバム『Collage〈コラージュ〉』(1971)はイタリア・チャートでトップ10に入るヒットとなり、3枚目の『Uomo Di Pezza〈包帯の男〉』(1972)はトップの座を獲得した。続いてピーター・ハミルの翻訳による英語版でもリリースされた『Felona E Sorona〈フェローナとソローナの伝説〉』(1973)はイタリアン・ロックの最高作として高く評価され、次作の『Contrappunti〈夜想曲〉』(1974)もイタリア国内トップ10入りを果たした。しかしその後のアルバムは評論家の評価こそ高かったものの時流の変化もあって商業的には振るわず、1982年にバンドは解散。しかし1986年にライヴ活動のために再結成し、またサン・レモ・フェスティヴァルに曲をエントリーして健闘するなど精力的に活動したが、、トニー・パリューカはその後1992年に脱退、その後任としてミケーレ・ボンが加入、またピアニストとしてフランチェスコ・サルトリが参加した。1995年にリリースされたアルバム『Il Fiume〈イル・フィウーメ〉』は高く評価され、レ・オルメは再び国際的なフェスティヴァルで注目を集める存在となった。その後も高評価を受けたアルバム・リリースを続け、2018年には来日してその健在ぶりを知らしめた。