エンタテインメント事業

JON GOMM

JON GOMM

Photo by Tom Martin

1977年7月11日に競技ダンス大会で有名なイギリス南西部の沿岸都市ブラックプールに生まれたジョン・ゴムは2歳の頃にウクレレを弾き始め、6歳の頃には初めての曲を作ったという。また音楽評論家だった父親に連れられてブラックプールで行われるブルースのコンサートによく行っており、そしてツアーで当地を訪れるミュージシャンはしばしば彼の家に投宿し、若いジョンにギターを教えてくれた。そうしたミュージシャンの中にはB.B.キングやジャック・ブルースがいたという。高校を卒業すると、ロンドンのギター・インスティテュートに進み、バーでジャズを弾いたりセッション・ミュージシャンとしてレコーディングに参加したりしながら生計を立てて卒業し、その後ヨークシャー州に移ってイギリス最大の音楽大学であるリーズ音楽大学でジャズを学んだ。そして現在でもリーズを拠点として活動している。ギターのボディーをパーカッションとして使ったり、ハーモニックスを使った特徴のある和声や左手で低音弦をタッピングしてベース・パートを同時に弾いたり、またチューニング・ペグを回してスライド・ギターのように音程を上下させたりといったスタイルを確立した彼はソロ・ミュージシャンとして、ただしメインストリームを避けながら活動を続け、2003年に『Hypertension〈ハイパーテンション〉』、2009年に『Don't Panic〈ドント・パニック〉』、2013年に『Secrets Nobody Keeps〈シークレッツ・ノーバディー・キープス〉』、また2015年に『Live In The Acoustic Asylum〈ライヴ・イン・ジ・アコースティック・アサイラム〉』をそれぞれ自身のレーベルからリリースしてきた。IACでは彼にとって初のレーベル契約作品である『The Faintest Idea〈小さな奇跡〉』(2020)をリリース。